長かった猟銃所持許可申請

今回も狩猟の話の続きをしようと思います。狩猟免許の取得は順調だったんですが、それよりも大変だったのは猟銃の許可申請でした。ちなみに猟銃で獲るよりわなで獲ったお肉の方が美味しいと言われています。ですが、わな猟は仕掛けたら毎日見回りをしなければいけないので、山の近くに住んでいないとなかなか難しい面があります。それに対して銃猟は、猟に出かけその場で巡り合った獲物を獲る、という利点があります。ということで、狩猟免許はわなと銃を取得しましたが、まずは銃猟の方をやろうと決めました。

日本で銃を持つということ

銃はとても危険なもので、日本では一般市民が所持することはとても特別なことです。なので、審査が慎重に行われます。

まずはじめに初心者講習という座学から。警察署で申請料と共に申請し、1ヶ月後別の警察署へ。タイミングによっては同じ東京でも結構離れた場所でやるので、若干の面倒があります。初心者講習は常識的なことが多く、講習の最後にやるテストは難なくクリアすることができました。

次は教習資格申請。今度は射撃場で本物の銃を使った講習なので、講習を受ける前に「銃を持たせていい人間かどうか」あらかじめ審査がありました。またも申請料と共に医師の診断書が必要で、なかなかの出費です。かかりつけ医でも大丈夫なんですが、健康だった僕はかかりつけ医がなく、ちゃんとした精神科に行き「精神疾患になる仕組み」を丁寧にレクチャーを受けるという貴重な体験をさせてもらいました。

過去10年間の職歴や住所歴、年収、交通違反を含めた犯罪歴を記した書類を用意し、生活安全課で1時間ほどの面談をします。「なぜ猟銃を持つのか、なぜ狩猟をやりたいのか」を質問され、自分の思いをすべて話し、面談してくれた警察官の方はそれをすべて書き記していきます。

後日、妻や隣近所に話を聞くために自宅まで警察官が来ました。酒癖が悪くないか、暴力がないか、素行が悪くないかなどを聞かれます。申請の際に面識のあった警察官とはいえ、刑事ドラマのように2人組で警察手帳を見せながら現れたので、変な緊張感がありました。それはこちらの問題か…。

実家の家族や友人、同僚(メンバーの森澤祐介と申告)にも電話が行き、同じような質問をされ、待つこと1ヶ月後。通常より時間がかかり、移住の2、3日前にギリギリ許可がおりました!ふぅ…。

移住後に、引っ越し先の匝瑳警察署で実包の譲受書の申請し、銚子射撃場でいよいよ本物の猟銃による講習です。銃の扱いや安全確認などの話の後に、クレー射撃をしていきます。初心者向けの前にしか飛ばない設定でもなかなか当たりません…。試験では25中2発当たれば合格でしたが、なんとか8発命中!良かった…。

余計な力が入っているのが見て取れます。頬づけ、肩づけをして撃った銃の反動で翌日あざが出来ました

次は猟銃選びです。銃砲店をいくつか回りました。新品だと数十万〜数百万円までありますが、僕が狙ったのは10万円以下の中古銃。いくつか選択肢がありましたが、初めてのことで何を基準に選べばいいのか難しい判断でした。最終的には細身の僕に適した軽さと馴染み感、つまり、“持って構えた時の感触”でした。

購入予定の銃の書類を作成してもらい、ガンロッカーや装弾ロッカーも中古で安いものを探し(ガンロッカーは新品で3万くらい→中古で5000円、装弾ロッカー新品で1万くらい→中古で500円で見つけました!)、警察署で申請。再び医師の診断書と共に…。またもや自宅で妻への聴取と電話による審査があり、家族、友人、同僚(森澤祐介)、さらに上司(元気さん)に電話がいき、待つこと1ヶ月。

警察署でもらった書類を銃砲店に持っていき、購入予定だった猟銃を購入してから、再び警察署で現物を確認してもらいに行きます。さらに後日、ガンロッカーに猟銃が収納されている確認をしてもらい、ようやく猟銃許可申請のすべての行程が終わりました!!

早ければ3ヶ月ですべて終えるところ、僕の場合、約半年かかりました。長かった…。

時間もお金もかなりかかりました。申請の度に事前予約の電話を警察にして予定を合わせたり、申請料の負担はボディブローのように効いてきましたが、たった1個人のために忙しい警察官の方がいろいろと動いてくれて本当に感謝しかありませんでした。

はじめは警察署を訪れるのは緊張しましたが、おかげさまで今では警察官に親しみを感じるほどになり、何のためらいもなく電話も訪問も出来るようになりました。

長々と説明に付き合ってくれてありがとうごさいました。それだけ長い手続きがあったことを伝えたくて。次こそいよいよ実際の猟の話をしようと思います。

uchinokurashi

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。今回は手続きの話で、面白い内容じゃなくてすいません。いつも応援してくださり感謝しています。

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投稿者: uchinokurashi

内山隼人 「ロボットダンスをするスーツの7人組」でお馴染みのあのグループのメンバー。何でもお金の都市型生活に疑問を持ち、2019年7月に千葉県匝瑳市に妻と1歳の子を連れ移住。はじめての子育てで、今まで経験したことのない喜びと経験したことのない忙しさに翻弄されながら、一つ一つ暮らしをつくり始める。狩猟免許を取得し、今季猟師デビューしたばかり。自然栽培の田んぼと畑を少し経験するも、現在は体が追いつかずお休み中。やりたいことは山ほどあるが、限られた時間のなか取捨選択しながら毎日を送っている。

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