初猟

さあ、狩猟免許と猟銃の準備が整いました。しかし、狩猟免許と猟銃があるからと言って、獲物が穫れるかどうかは別問題です。これから技術と経験を積んでいかなければいけません。右も左もわからない僕が初の猟に選んだのは鳥屋(とや)猟。川沿いに作られた人工の小屋で待機し、川に降りたった鴨をそっと銃を構え撃つ、というもの。人のつてで紹介してもらい行った鳥屋は安全な上に、暖房や調理器具も備えつけられており、猟のワイルドなイメージとは裏腹に快適な空間でした。

暖房器具も完備され、寒さをしのげてありがたかった
鴨が川に降り立つと小窓をそっと開けて銃を撃つ
おとりのデゴイを川に放つ

日が昇る前から準備し、日の出と共にスタート。射撃場と猟の現場では勝手が違うので、まずは先輩の見本を観察してからにしようと思ってたのに、早速鴨が降り立って、先輩猟師の口から出た言葉は「ほら、撃て!」

「いや、まずはちょっと見本を…」

「いいから、撃てって!」

「…はい!」意を決して狙いを定め、引鉄を引く…。

当たった…!

標的が動いてないからと言って、初心者の僕の弾が当たると思いませんでした。その後も一定間隔で鴨が降り立ち、気づいたらお昼頃までに穫れたマガモの数は7羽に。そのうちの1羽を先輩猟師の方がその場で捌いてくれ、鳥屋に備えつけのジンギスカン鍋で葱と一緒に焼いてくれました。炊飯器でご飯も炊いてくれ、「本当に何でも揃ってるなぁ…」と驚きの連続でした。この時食べた鴨の味と食感は絶妙で、その後もこれを超えることはありませんでした。新鮮さと捌く技術と…ジンギスカン鍋のおかげでしょうか。

初の猟は猟と言えるのか微妙なほど快適空間だったため、2回目の猟は匝瑳市の猟友会の方に連絡をして、普通の猟に連れていってもらえるよう頼みました。

すると一緒に車でぐるぐる回ってくれ、稲刈り後の乾いた田んぼで歩いていたキジを1羽仕留めました。

羽をむしるためロケットストーブで湯引きの準備
キジの体は実は鴨くらいの大きさしかありませんでした。解体ももっと上手くなりたい。

猟友会の方が「あとは1人で回ってみたらいいよ」と仰っていただいたので、3回目の猟は単独で回り、川で鴨の仲間のホシハジロを1羽。

4回目も同じく川でコガモを2羽。

鴨やキジでさえも1羽捌くのに、不慣れな僕では1時間くらいかかり、相当な労力が必要でした。四足の動物ではこんなものではありません。1羽1羽捌くたびに、お肉を食べるための労力と、いのちのありがたみを身をもって感じました。

忙しがったため、たった4回の出猟でしたが、こうして僕の初の猟期が終わりました。初の猟期で見えたいろんな課題をクリアして、来期はイノシシや鹿にチャレンジしたいと思います。

uchinokurashi

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。僕が感じた“いのちの線引き”についてもいつかお話しできれば、と思っています。

¥200

投稿者: uchinokurashi

内山隼人 「ロボットダンスをするスーツの7人組」でお馴染みのあのグループのメンバー。何でもお金の都市型生活に疑問を持ち、2019年7月に千葉県匝瑳市に妻と1歳の子を連れ移住。はじめての子育てで、今まで経験したことのない喜びと経験したことのない忙しさに翻弄されながら、一つ一つ暮らしをつくり始める。狩猟免許を取得し、今季猟師デビューしたばかり。自然栽培の田んぼと畑を少し経験するも、現在は体が追いつかずお休み中。やりたいことは山ほどあるが、限られた時間のなか取捨選択しながら毎日を送っている。

初猟」への1件のフィードバック

  1. …思った以上に大変なんですね。
    来シーズンは大物獲れるといいですね。同じひとつの命なら多くの食料が得られる方がいいという考え方もあるようなので。
    でも大物獲ったら獲ったで捌くの大変そうな…それまでに練習しないとですね。

    いいね

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